最初にだんなさんがかりてきた貸し農園は、 貸し農園なので、 それなりに狭い。バトミントンができるかどうか。 だから、 お隣との境界線ぎりぎりまであれこれいっぱいに植えつけ、 ちまちまといじること数ヶ月。 ある日、 農作業中のだんなさんに、お散歩途中の近所のマダムが声をかけた。 「ねえ、あなた、ちょっと、うちの畑やらない?」 なんと、すぐそばの畑を、ただで貸してくれるという。 耕作放棄地でもない、草ボウボウでもない。なんと雑草一本生えてない。 年に何回か、人に頼んで、 トラクターで「うねって」 (これって方言なのかしら私はじめて聞いた) 草だけは、はえないようにしてきた。 そんな畑のひとつを、無料で使っていいと言ってくれたのだ。 (地主さんとしては、トラクターを頼まなくてすむ) だんなさんとしては、 自分の仕事ぶりが地元のマダムにみとめられた形となり、 うれしかったのだろう。二つ返事で引き受けた。 と、ここまでは前回書きました。 ところがだ。 やってみると、この「畑」、見た目以上に広い。 テニスが余裕でてきそう。 その広さを、本当に実感したのはこの夏。 広い。広すぎる。素手で草たちと戦うには、 守るべき戦場が、あまりにも広すぎる。 通りがかるおじさんたちだって、心配して言ってくれる。 「どっちか返したほうがいいじゃないか?」 うんうん私もそう思うんだよ。 返すなら、貸し農園? でもね、同じ種を同時に蒔いても、 せまい貸し農園の方が、だんぜん育ちがよい。 長年トラクターで表面だけ「うねって」きたのが影響しているのか、 畑の土の、かたいことかたいこと(涙) (支柱を立てようとしても入っていかない) じゃあ畑をお返しするか。 でも、広いんだよな。 そして、ただなんだよなあ。 てなわけで、いったいどうなる畑仕事初心者。 (不安いっぱいのまま続く)
by kimagure-mamma
| 2021-10-19 19:38
| だんなさんの貸し農園
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